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Vol.3
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これだけ長期にわたって、営業の舞台で活躍されてきた小森さんですが、もともと営業が天職というような方ではなかったそうですね。
幼い頃は身体が弱く、医者巡りをするような状態で、運動神経もクラスで1位、2位を争うほど悪かったんです。性格も大人しく内向的で、「窓から外を見ていなさい」と言われれば、一日中ずっと外を眺めているような子で、母からはよく「素直すぎる子」と言われていました。
最初の転機はいつですか?
小学校3年生の時ですね。水練(すいれん)学校といって、夏休みの1ヶ月間、ほぼ毎日泳ぐという会に参加したのがきっかけです。運動音痴だった私ですが、何となく平泳ぎが上手く泳げたんです。さらに1ヶ月経った頃には随分と体力もつき、それまで風邪ばかりひいていたのが、あまりひかないようになりました。そして毎年続けて小学校6年生になった頃には、先生に学年の手本として、泳いでみて欲しいと言われたんです。嬉しかったですね。それまではずっと、自分は運動音痴でひ弱だと思い込んでいたんですが、そんな私でも、一つのことを継続してやり続ければ、皆の前で手本になれるぐらいのレベルにまでなれるんだ、と自信がついた瞬間でした。
たった一つでも、自分の強みが明確になると、大きな自信につながりますよね。
その自信が、自分の「核」を作るんでしょうね。よく、「強みになるほど好きなこと、得意なことなんてない。」という人がいますが、好きなこと、あるいは少しだけ他の人よりは得意だと思うことをたった一つで良いので、趣味や平均程度で終わらせずに極めたらいいんです。何年かかったっていいじゃないですか、継続することです。そうしているうちに気が付けば、案外その分野で一流といわれる人たちの仲間入りになっていたりするもんです。
「どうせダメだろう」、「真ん中ぐらいでいいだろう」ではなく、自分の可能性を信じることですよね。
最近よく、悩んで自分を追い詰めてしまう人たちが多いようですが、もっと自分を大切にしてあげて欲しいです。周囲のものや人だけでなく、自身をも「宝物」だと思って可能性を信じ、その為のいかなる努力も惜しまないことです。私も自分自身を「宝物」だと思っています。また、「私は1割2割の成功者になるんだ。」と強く信じ、心の声に忠実に従うことです。
あ、その「心の声に忠実に」っていうの分かります。やっていてワクワクしたり、楽しいと感じたり、挑戦する価値があると思ったり、これいけるって思うかどうかですよね。
悩んでしまって行動できないという人は、失敗を恐れすぎているのではないでしょうか。私は基本、「失敗してもいいじゃん、命をとられるわけではないし」と思って、失敗をリスクだとは考えません。 一般的に、あまりに大きな目標を立てると、最初は誰もその実現を信じないものです。そして、「過去のデータは?根拠は?」とまで助言してくる人も出てきたりします。
そうした人たちも、決して悪気はなく心配して言ってきてくれるのでしょうが、これも目標達成の前の一つのハードルと言えますね。自身の本気度が試されるわけですから。
私は基本、そういったネガティブ要素ばかりを持ち出してくる人の話は聞かないですね。何の根拠もないですから。もちろん参考にはしますが、目標を立てたのも、それに向かって継続的努力をするのも私自身ですので、ただひたすら一件一件、継続してコツコツやり続け、あとは自分を信じるだけです。 ここで、行動を起こす際に大切なポイントがあるのですが、感情的にならず、「淡々」とやり続けることです。感情的になり、物事に一喜一憂してしまうと、継続できなくなるからです。成功するまで決してあきらめずに、「淡々」とやり続けてください。
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